肌寒くなってくる秋。季節に合わせて服の装いが変化する中、結婚式などのドレスも例外ではありません。
ドレスの形だけでなく組み合わせるものや小物など、そのレパートリーは豊富ですが
結婚式に着て行くドレス選びに迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回は秋におすすめの結婚式ドレスと、そのカラーや小物合わせのコツをご紹介します。
目次
普段着とは違う?秋のドレスの選び方
9月から11月に訪れる日本の秋の平均気温は18度から25度前後と過ごしやすく、
空気も乾燥してくるので風がある日は体感温度がより低く感じられます。
強烈だった日差しが柔らかく感じられ、トップスの上に薄手のアウターや
カーディガンを羽織るなどの体温調節ができるアイテムが活躍します。
そんな秋では、結婚式のドレスと普段着とでは選び方が少し異なってくるのをご存じでしたか?
ここでは秋のドレス選びにおさえておくと良いポイントをご紹介します。
季節感を取り入れた素材選び
肌寒くなってくる秋では、薄手のニットやツイルといった少し厚手の素材が普段着で多く市場に見られるようになります。
こうした秋向けの素材は、結婚式などで着用するドレスにはあまり向いていません。
結婚式は室内での挙式が多いほか、胸元や背中の開いたドレスを着用する新婦が寒くないように
空調が効いている場合が多く、秋向けのしっかりとした素材を選ぶと暑く感じてしまう可能性があります。
そのため、普段着で選ぶような厚めの生地や透け感のない長袖よりも、
薄すぎない生地や長袖でもレースやシフォンが使われたドレスがおすすめです。
その中でも、光沢感のあまりないマットな素材や織り目の細かいレースといった秋らしさを感じる素材選びをすることで、
会場での体温調節が簡単になるだけでなく季節感を取り入れたドレスコーディネートになります。
秋らしいカラーを必ず取り入れる
素材感のほかには、秋らしいカラーを取り入れることで季節感のあるコーディネートに仕上がります。
落ち着いたトーンから、紅葉を感じさせるような鮮やかな色合いまでさまざまですが、
深みのある色やくすんでいるような色を選ぶとより秋らしさを感じられるのでおすすめです。
マスタードやボルドーといった華やかな色合いのほか、カーキやブラウンベージュ、
テラコッタといった深みのある色合いのドレスは上品にまとまります。
寒色系を選ぶ場合は、色が濃ぎるものを選んでしまうと冬っぽい印象になってしまうので
程よい深みや色合いのドレスがオススメです。
一方で写真を撮った際に白っぽく見えてしまうような淡い色は、新婦のウェディングドレスと
色が似通ってしまう可能性があるため避けた方が無難です。
デザインでも秋を表現できる!
素材感やカラーで秋らしさを演出するほかに、デザインからも秋らしさを感じることができます。
袖丈の長さから季節を感じられるのはもちろんのこと、スカートの丈や全体のシルエットを少し意識するだけで、
秋らしい落ち着きのあるコーディネートになります。
素材の使い方や組み合わせを含めた、秋らしいデザインのポイントをおさえてみましょう。
すっきりとしたパンツスタイル
スタイリッシュな印象になるすっきりとしたパンツスタイルは、スカートが苦手な人にもおすすめなドレスです。
柔らかく動きのある素材や光沢感の少ない生地は、かっちりとしすぎないため堅苦しくなりすぎないのがポイントです。
パンツドレスは基本的にパンツ丈が長いため秋などの肌寒い季節にぴったりです。
ウエスト位置もジャストウエストからハイウエストが多いのでスタイルアップにもなります。
袖にレースが使われているドレスは、布面積が多い印象になってしまいがちなパンツドレスを涼しげに見せるので、
春や秋といった季節でも大活躍します。
スカートはロング丈で大人っぽく
落ち着いた印象のロングスカートは、ノースリーブや半袖でも秋らしさを感じられます。
足を出したくない人でも安心して着こなせる上に、大人っぽく落ち着いた印象になります。
深みのあるカラーで重たくなりがちなロング丈は、透け感のあるシフォンやレースを使ったドレスを選びましょう。
濃色のドレスでも軽やかな印象に映ります。
胸元や足元にかかったシフォンによる程よい肌見せが、秋らしいコーディネートのポイントです。
室内コーデを秋らしく魅せるコツ
昼と夜で寒暖差が大きくなる秋は、室内でのコーディネートにも悩んでしまいますよね。
ドレスの素材やデザインのほかに、羽織りものやアクセサリーといった小物を工夫することで
秋らしさを取り入れた室内コーディネートが完成します。
ここでは秋を意識した小物の取り入れ方を中心に、アイテム別のおすすめ室内コーディネートをご紹介します。
薄手のドレスには羽織りが必要
秋らしいマットな素材のドレスでも、シフォンやジョーゼットを使用したドレスは薄くなりがちです。
その場合は室内であっても肌寒くなってしまうので、羽織りものが必要になります。
薄手のニットやストールを取り入れることで体温調節ができるだけでなく、素材感から秋らしさを感じることができます。
くれぐれも、防寒服のように重く見えてしまう羽織りものは避けましょう。
チュールやラメが織り込まれているボレロは軽やかな印象になりますので、ぜひ取り入れてみてください。
足元にもさりげない秋らしさを
パンプスも程よい肌見せをすることで、抜け感を出すことができます。
無地の上にレースやチュールを乗せたデザインは、素材による透け感で軽やかな印象になるため秋にもぴったりです。
パンプスに暗めのカラーを持ってくるコーディネートも多いですが、足元だけが暗いと全体的に重たく見えてしまうため、
ベージュなどの柔らかく明るいカラーを持ってくるのもおすすめです。
サテンなどの光沢のある素材は、秋らしさを演出するための組み合わせが難しい場合があるので注意が必要です。
バッグやアクセサリーは素材を意識
バッグやアクセサリーで秋っぽさを演出するコツは、素材を意識することです。
レースのバッグは、レース素材を花柄や繊細な柄にするだけで秋らしさがグッとアップします。
アクセサリーはきらきらとしたビジューよりも小粒のパールやコットンパール、ドライフラワーや花をモチーフにしたものを選ぶと◎。
繊細さの中に秋らしさが滲み、上品にコーディネートをまとめることができます。
特にドライフラワーや花をモチーフにしたアクセサリーは、くすんだカラーのものを選ぶだけで結婚式のドレスにも馴染みやすくなります。
コートはドレスに合うデザインで
会場や室内でのコーディネートのほか、昼と夜で気温に差が出てくる秋ではドレスに合わせるコートも重要です。
室内に入れば脱いでしまうコートですが、せっかくならドレスを着た上からでも馴染むようなコートを選んでみませんか?
ここでは結婚式のドレスに合わせやすいコートをご紹介します。
かっちりとした雰囲気のトレンチコート
秋に大活躍するトレンチコートは、ドレスと合わせても上品に馴染むコートのひとつです。
ベージュはもちろん、アイスブルーやグレーといった柔らかく上品な色合いのトレンチコートも多く、
ドレスの色に影響されず、また、ドレスの色と喧嘩をしにくいのがポイントです。
襟の形やポケット、ウエストのベルトなど元は軍用コートということもあり機能性は抜群。
かっちりとした雰囲気がフォーマルな装いにも馴染みます。
シルエットを崩さないポンチョやケープ型
ポンチョやケープ型のコートは、レースやシフォンなどの繊細な素材や
ボリュームのある袖を気にすることなく着用できるので、ドレスと合わせやすいコートです。
デザイン性が高いものも多く、ベルトがついているデザインやダブルブレストのデザインなどは品がよくフォーマルな装いにもぴったりです。
袖口にスリットの入ってるデザインは、腕をそのまま出せるようになっているので、
コートの中で袖がわだかまることもなく、秋の気候にも対応できるのでおすすめです。
素材もさまざまな上に布の量から動きのあるコートなので、可愛らしい雰囲気にもなります。
ノーカラーコートで上品に
ノーカラーコートはロング丈のものからショート丈のものまで、種類が豊富なことが魅力です。
首元がすっきりしているので、スタンドカラーなどのデザインが目立ちやすいという利点が1つ。
また、コートの上からアクセサリーをつけることができ、トータルコーディネートが楽しめるという利点もあります。
シンプルかつ直線的なシルエットが、上品でフォーマルな印象を持たせてくれます。
パンツスタイルではロング丈でスタイリッシュに、スカートではショート丈でよりフォーマルにといったコーディネートも魅力的です。
薄手の素材で作られたノーカラーコートも多く、普段着との相性も良いので秋に大活躍するコートのひとつです。
素材やカラーで季節感を取り入れることを意識して
過ごしやすいですが昼と夜で気温差が大きくなる秋では、レースやシフォンのほか、マット感のある素材と深い色合いのカラーを選ぶことがポイントです。
体温調節のしやすい小物使いで、秋でもおしゃれにドレスを着こなすことができます。
気温に合わせたちょうど良いコーディネートのほかにも、秋らしい色合いや素材を取り入れることで、
季節感を意識したコーディネートを楽しんでみてくださいね。
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